こんばんわ。
総合データ予想家の「タウラロウヘイ」です。
本日は東京競馬場ラストウィークとなったジャパンカップ 2022のデータ展望を行います。
近年は毎年賞金が高額になっていくレースで今年は4億円に増額となり来年は5億円になるとか。
外国馬の招待レースなので外国馬が出てくれないと面白くありません。
今後はビッグネームが来てくれることを願っています。
今年は凱旋門を勝ったアルピニスタというビッグネームが来日する予定でしたが、残念ながら故障で引退となりました。
ただ、賞金が増額になったので今年のメンバーは前年より層は厚くなった感じです。
最高峰のメンバーが揃うレース、例年よどみないペースで流れるため上り1位や2位などの脚は必須ではなくどの位置からでもある程度の脚が使えることが求められます。
出走馬予定馬は以下になります
賞金が前年より1億円上がったことと円安の影響もあるのかフランスから3頭、ドイツから1頭と例年よりは層の厚い招待馬4頭が出走します。
それでは過去10年のデータから傾向を探っていきましょう。
こちらは過去10年のデータです。
ジャパンカップ 2022 データ展望
①外国馬診断
戦績と合わせて血統面から4頭の外国馬を検証していきます。
オネスト:Cルメール
ここを勝てば報奨金が入るため外国馬の中では一番本気度が高いと思われます。
ガリレオ系のフランケル産駒ですが産駒の馬場適性はすでに証明済。
ただ、これまで芝の良馬場で走ったことは1度もありません。(良馬場のダートで2着の経験あり)
母父は凱旋門賞を圧勝したシーザスターズで一見重い馬場に強い血統に見えます。
フランケルおよび産駒はサドラーズウェルズよりデインヒルが出ている印象があり、オネストも日本の馬場に対応は出来そうです。
しかし最も注目すべきなのはアーバンシーの3×3。すなわち父の父(ガリレオ)と母の父(シーザスターズ)が兄弟です。
この強烈なインブリードパターンは欧州で成功しやすいのですが日本向きの配合ではありません。
3代母の孫にはダンシリがおり、母系からは凱旋門賞血統といえるでしょう。
テュネス:Bムルザバエフ
6戦5勝で前走のバイエルン大賞ではG1初制覇を果たしました。
2走前はドイツのセントレジャー(日本の菊花賞に近い。ただしG3)を不良馬場で勝っておりこちらもスタミナタイプに見えます。
デビュー戦2着以降は現在5連勝中ですが、前走のバイエルン大賞が11月6日なのでやや強行軍です。
血統を見ると日本に全くなじみのない名前が並んでいますが、兄にトルカータータッソがいます。
トルカータータッソは凱旋門賞で3着→1着という戦歴がありバイエルン大賞2着など戦歴は似ている兄弟です。
母の母の父にアカテナンゴがおりいかにもドイツ血統という印象で要は欧州の重馬場向きということなのでいきなりの高速馬場に対応するのは厳しいでしょう。
グランドグローリー:Mギュイヨン
去年のジャパンカップは5着と招待馬の中で最先着でした。
父系はデインヒルにアルザオ→シャーリーハイツとスピードに対応が出来そうな下地を持っています。
その父オリンピックグローリー自身の重賞勝ちは2000m以下に集中していますが産駒のG1勝ちも2000m以下となっており、スピードはありますがスピードを持続するためのスタミナがこの舞台では若干たりないと思われます。
シムカミル:ブノワ
G1は未勝利ですが、現在8戦連続で連対中という安定株です。
凱旋門賞の前哨戦であるニエル賞を勝ちながらジャパンカップに向かうのはローテとして好感が持てます。
血統面ではヌレイエフのクロスがありますが父系にガルチ、母系にコジーンとダンジグが入っており若干B級血統な感じもありますがスピード寄りな配合です。
母の母の父ポリッシュプレジデントの産駒にはピルサドスキー(ジャパンカップ勝ち)がおり、母父のピヴォタルは母系に入ると日本の馬場をこなしてくれるので馬場の適性は高そうです。
距離をこなすことが出来ればという条件付きですが今年の外国馬では一番の評価となります。
②生産牧場
毎回のことではありますが、ノーザンファーム生産馬が断然です。過去10年で1着と3着が各7頭ずつとなります。
ノーザンファーム生産馬は13年のデニムアンドルビーとトーセンジョーダン以外は5番人気以内が好走条件です。
予想人気から該当するのは、シャフリヤール、ダノンベルーガ、ヴェルトライゼンデの3頭です。
しかし気になるのは白老ファームで複勝率が5割を超えています。
唯一の該当馬であるヴェラアズールは侮れない1頭です。
ノーザンファーム 7-3-7-45 勝率11.3% 連対率16.1% 複勝率27.4%
社台コーポレーション白老ファーム 1-3-0-3 勝率14.3% 連対率57.1% 複勝率57.1%
ノーザンファーム生産馬⇒ヴェルトライゼンデ、シャドウディーバ、シャフリヤール、ダノンベルーガ、ハーツイストワール、ボッケリーニ
白老ファーム→ヴェラアズール
③人気傾向
5年連続で5番人気以内が3着までを独占。
2年連続で1から3番人気決まっていますが、遡ると13年から16年にかけては少し人気のない馬も台頭しています。
その人気薄は全て前走が天皇賞秋です。
エピファネイア、トーセンジョーダン、ショウナンパンドラ、ラストインパクト、スワーヴリチャード、ワグネリアン…等々
天皇賞秋で完敗した面々が巻き返すのも特徴の一つ、今回この傾向にしっくりくるのがシャフリヤールです。
前走の天皇賞は距離を敗因に挙げていました。その通りであれば今回の方が断然走りやすいはずなのでパフォーマンスを上げてくるはずです。
④枠順傾向
東京2400mはダービーで有名な話ですがスタートしてすぐに1コーナーとなるので内枠(特に1枠)が絶対有利な枠です。
ジャパンカップでも内枠が有利な傾向が出ており、過去10年で1枠の複勝率が5割近くの高い数字となっています。
1枠と2枠の合算で絞ると、8年連続で3着以内となっています。
1枠 4-3-1-9 勝率23.5% 連対率41.2% 複勝率47.1%
2枠 2-0-3-14 勝率10.5% 連対率10.5% 複勝率26.3%
3枠 1-1-2-16 勝率5.0% 連対率10.0% 複勝率20.0%
4枠 1-2-0-17 勝率5.0% 連対率15.0% 複勝率15.0%
5枠 0-2-0-18 勝率0.0% 連対率10.0% 複勝率10.0%
6枠 0-1-0-19 勝率0.0% 連対率5.0% 複勝率5.0%
7枠 1-0-3-19 勝率4.3% 連対率4.3% 複勝率17.4%
8枠 1-1-1-23 勝率3.8% 連対率7.7% 複勝率11.5%
1枠から外に行くにつれて複勝率が下がっていき6枠が最も低い数字となっています。
⑤前走レース
人気傾向のところでも少し触れましたが、天皇賞からの臨戦が最も高く過去10年で6勝しています。
3着も多く複勝率も3割近くで掲示板を外していても巻き返しは可能です。
天皇賞秋 6-2-7-38 勝率11.3% 連対率15.1% 複勝率28.3%
⑥注目馬
芝では4着以下なしで勢いは一番!⇒ヴェラアズール
一族にはアヴェンチュラ、トールポピー、フサイチホウオーなど波に乗っている時は強烈な強さを発揮する母系。
完全に母系の良さが出ているようです。
最終予想は枠順が決まった週末に発表します。おたのしみに!
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